けんたくん 岡山店

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2019年07月

1日10分のウォーキングで良いので、とにかく始めることが大切
 
WHO(世界保健機関)の運動ガイドラインでは、
成人に1週間に150分以上のウォーキングなどの中強度の運動、
あるいは75分な活発な運動を行うことを推奨している

まったく運動する習慣のない人が、5年間をかけて少しずつ運動量を増やしていって、
運動ガイドラインの求める水準に達するようになると、
この239kcal/kg/日というエネルギー消費量の水準をほぼ満たすことになるという

「過去の活動レベルに関係なく、時間の経過とともに活動レベルを上げた人は、まったく運動をしない人に比べ、5年間で死亡リスクを大きく減少できることが分かりました」と、
ケンブリッジ大学のアレキサンダー モク氏は言う

「運動をする習慣のない運動不足の人でも、1日10分のウォーキングで良いので、とにかく運動を始めることが大切です。すでに運動習慣のある人には、より活発に体を動かすことが勧められます」と、モク氏は強調する

「運動を推奨することは、とくに心血管疾患や2型糖尿病、がんなどのリスクを抱える現役の中高年の成人にとって重要なことです。中年期から高齢期にかけて身体活動レベルの減少を防ぐことが、公衆衛生上の取組みとして必要です」と指摘している

13分のウォーキングを毎日行うと死亡リスクが低下
 

運動や身体活動と死亡リスクとの関連性についてはすでに多くの研究が報告されているが、
運動レベルを経時的に調べ、その効果がどのように変動するかを調べた研究は少ない

そこで英国のケンブリッジ大学などは、40~79歳の男女1万4,599人が参加した前向き研究である「欧州がん・栄養ノーフォーク(EPIC-Norfolk)」研究の成果から、
時間の経過による運動レベルの変化が、
心血管疾患などによる死亡リスクにどう影響するかを調査した

研究チームは参加者を、2016年まで12.5年(中央値)にわたり追跡した

年齢、身長、体重、血圧、血糖、コレストロールなどの検査を定期的に行い、
食事、アルコール摂取量、喫煙などの生活スタイルについて尋ね、
心拍数をモニタリングすることで身体活動についても計測した

その結果、「身体活動エネルギー消費量(PAEE)」を増やすと、
死亡リスクを減少できることが明らかになった

具体的には、身体活動量を1年間に体重1kgあたり239kcal(1キロジュール)増加すると、
あらゆる原因による早死リスクを24%減少できることが分かった

体重60kgの人が活発なウォーキングを13分、毎日行うと、この身体活動量を満たすことができる

これにより、心血管リスクを29%、がんのリスクを11%、それぞれ減少できるという

中高年になってから運動をはじめても十分な効果が
 

ウォーキングなどの運動は、間違いなくすべての人にとって良いことだ

運動を習慣化することで、肥満、2型糖尿病、心血管疾患、脳卒中、がんなどのリスクを減少でき、
健康寿命を延ばせることが多くの研究で示されている

しかし、それまで運動をする習慣のなかった人、とくに年齢を重ねた人は、
「運動の恩恵を受けるのは、もう遅すぎるのではないか」と思うかもしれない

しかし心配はご無用だ

新しい研究で、中高年になってから運動を始めても、早死のリスクを減らし、
寿命を延ばす十分な効果な効果を得られることが明らかになった

魚の環境汚染の心配は?
 

一方で最近では、汚染された魚を食べることによる健康への影響を懸念する科学者も増えてきた

世界の地域によっては、捕獲されたニシンやサケなどの魚からダイオキシン、
DDT、PCBなどの「残留性有機汚染物質(POP)」が検出されることもある

これらの化学物質が2型糖尿病のリスクを上昇させる可能性が指摘されている

これについては、スウェーデンのチャルマース工科大学の研究グループは、「現在までのところ、魚を食べるメリットが、魚を避けるデメリットを上回っている。汚染物質を含まないのであれば、魚は2型糖尿病のリスクを減少するのは明らかだ」という研究を発表した

研究グループはメタボロミクスという新しい技術を使い、
血液サンプルに含まれる30のバイオマーカーから、魚の摂取量を正確に測定できる技術を開発した

この技術を使えば、どの魚が比較的危険であるか、あらかじめ判定できるという

スウェーデンでは、これはバルト海、ボスニア湾、
ヴェネルンとヴェーネルン湖といった地域で捕獲された魚から微量の汚染物質が検出されたという

なお、POPの多くは脂溶性で、魚、肉、乳製品などの脂肪の多い動物性食品にも含まれる

自然環境における汚染物質については世界的な問題になっている

今後も注視が必要だが、必要以上に心配することなく、
魚を食べる習慣を身につけるとよさそうだ

魚油のサプリメントは効果なし?
 

魚油が健康に良いことはよく知られているが、サプリメントで摂取しても効果はあるのだろうか? 

これについて、
魚油のサプリメントは糖尿病患者の心筋梗塞や脳卒中を予防しないという調査結果を、
オックスフォード大学などの研究チームが発表した

研究グループは、糖尿病患者がn-3系脂肪酸のサプリメントを利用すると、
心筋梗塞などの心血管疾患や脳卒中を予防できるかを調べる無作為化試験である「ASCEND」研究を実施した

研究成果は欧州心臓病学会(ESC)で発表された

魚を多く食べると心筋梗塞や脳卒中のリスクが減少することは多くの研究で報告されている

しかし、糖尿病患者が魚油のサプリメントを摂取すると、
これらの深刻な疾患を予防できるかは分かっていなかった

試験には、1型および2型糖尿病の患者1万5,480人が参加した

全員年齢は40歳以上で、糖尿病ではあるが、試験開始時に心血管疾患を発症していなかった

参加者は、無作為に2つのグループに分けられ、
片方はn-3系脂肪酸1gを含むサプリメントを1日1回服用し、
もう片方はプラセボ(オリーブ油)を服用した

調査は平均7.4年間追跡して行われた

その結果、1,401人が心血管疾患を発症した

参加者の全員が糖尿病で、糖尿病でない人に比べ、心血管疾患のリスクは2〜3倍高くなった

深刻な血管イベントの発生率は、n-3系脂肪酸群が8.9%、プラセボ群が9.2%となり、
有意差はなかった(率比:0.97)

初回の深刻な血管イベントまたは血行再建術の発生率も、n-3系脂肪酸群が11.4%、
プラセボ群が11.5%となり、有意差はみられなかった(率比:1.00)

やはり魚油は実際に魚を食べて摂取した方が良さそうだ

「魚油のサプリメントは糖尿病患者の心血管疾患を低下させないことが分かりました。予防の観点からのサプリメントの利用は勧められません」と、研究者は述べている

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