けんたくん 岡山店

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2020年02月

体重を落としたらその状態を維持することが重要
 
食事をコントロールし、体の脂肪の蓄積が減ると、
膵臓でのインスリンの産生が改善する

2型糖尿病の人は、発症後10年以内なら、
肥満を解消し肝臓と膵臓に蓄積した脂肪を減らすだけで、
糖尿病が「治った」と同じ状態を維持できると、
テイラー教授は指摘している

テイラー教授らは「DiRECT」研究の2年後に、
参加者を対象に健康診断を実施

その結果、糖尿病から離脱した人の半数は糖尿病を再発していなかったが、一部の参加者は糖尿病が再発しており、
体重も元に戻っていた

糖尿病から離脱した人の血液を検査して、
肝臓で生成される中性脂肪を測定したところ、
正常値であることが確認された

また、内臓をスキャンした結果から、膵臓にも脂肪が蓄積されておらず、
インスリン分泌機能も正常であることが分かった

一方、体重が増え、糖尿病を再発してしまった人の血中トリグリセリド値は、
糖尿病が寛解した時に比べて上昇しており、膵臓にも脂肪が蓄積されていた

体脂肪を減らせばβ細胞は再び正常に機能する
「β細胞 画像 無...」の画像検索結果


 
英国の国民保健サービス(NHS)が実施し、英国糖尿病学会(Diabetes UK)が支援した大規模な研究

「DiRECT」では、体重コントロールに着目した新しいアプローチにより、
2型糖尿病をどれだけ改善できるかが検討された

研究グループは、発症後6年以内でBMIが30以上の肥満のある2型糖尿病患者を対象に、
食事療法や運動療法を中心とした集中的な体重コントロールに取り組む介入群と、
従来通りの治療を行う対照群にランダムに割り付けた

介入プログラムに参加した149人の患者は、徹底した低カロリー食を続け、
ウォーキングなどの運動を毎日行い、専門のスタッフによる食事や運動、
ストレスへの対処や睡眠などについてのアドバイスを受けた

その結果、介入群では46%(68人)が血糖コントロールが改善し、
12ヵ月でHbA1cの値が6.5%未満に下がり、糖尿病から離脱できたことが明らかになった

多くは薬を飲む必要もなくなったという

2型糖尿病から離脱できた人と、そうでない人を比較したところ、
離脱できた人は体重10kg以上減らしており、36人(24%)は体重を15kg以上減らした

2つの群の最大の違いはインスリンを産生するβ細胞だと考えられている

減量により血糖コントロールが安定した群では、β細胞は再び正常に機能しはじめ、
体が必要とする適切な量のインスリンを分泌するようになった

肝臓と膵臓にたまった脂肪が糖尿病の原因
「糖尿病 画像 無...」の画像検索結果 







英国のニューカッスル大学のロイ テイラー教授らは、肥満のある2型糖尿病の人は、
カロリーを適切に調整した食事により、体にたまった余分な脂肪を取り除けば、
糖尿病が「治った」状態を維持できるという研究を2017年に発表した

テイラー教授によると、2型糖尿病には共通する病態があるという 

・ 過剰なカロリー摂取により肝臓に過剰な脂肪がたまる
   その結果、血糖を下げるインスリンに対する肝臓の反応が鈍くなる(インスリン抵抗性)

・ インスリン抵抗性が起こっても、はじめのうちは膵臓のβ細胞から多くのインスリンが分泌され、
    血糖値を一定に維持しようとする
   すると全身で脂肪がたまりやすくなる(高インスリン血症)

  やがてβ細胞は疲弊し、インスリンの分泌が悪くなる
   そうなると、血糖値は上昇する

2型糖尿病の人の多くに肥満がみられる

肝臓にたまる脂肪は、皮下脂肪、内臓脂肪に続く第3の脂肪ともいうべきもので、
放置していると血糖コントロールの悪化の原因になるだけでなく、動脈硬化を招き、
心筋梗塞や脳卒中を引き起こす

脂肪は肝臓だけではなく、膵臓にもたまる

そうなるとインスリンの分泌はさらに悪くなる

早い段階で発見し、食事や運動などの治療を開始することが大切だ

糖尿病の人が食事で気を付けるべきこと
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食品の摂り方によって、食後の血糖上昇を抑制できることが注目されている

「食事摂取基準(2020年版)」では、糖尿病の人が食事で気を付けるべきことを指摘している 

● 食物繊維が豊富に含まれる野菜を先に食べることで、食後血糖の上昇を抑えられ、HbA1cが低下し、
   体重も減少する 

● 野菜に加えて、タンパク質の豊富な肉や魚などの主菜から食べはじめて、
  その後に主食のごはんなどの炭水化物を食べると、食後の血糖上昇を抑制できる 

● 咀嚼力と血糖コントロールとの関係も重要
  50歳以上の人は、咀嚼力の低下により血糖コントロールが乱れる可能性がある
  50歳を過ぎたら口腔ケアも大切になる

● 朝食の欠食や、遅い時間帯に夕食をとる食事スタイルも肥満を助長し、
   糖尿病のコントロールを難しくする
   とくに朝食を抜く食習慣は、2型糖尿病のリスクを高める
   朝食を必ず食べることを習慣にしたい 

● とくに就寝前に夜食を食べると、肥満や、血糖コントロールの不良の原因になり、
   合併症のリスクが上昇する
   夜遅くは食べないようにした方が賢明だ

● 「低炭水化物ダイエット」が効果があると報告した研究も多い
    糖尿病合併症や薬物療法などの制約がなければ、
  「低炭水化物ダイエット」については、柔軟に対応することが望ましい

「低炭水化物ダイエット」の体重減少の効果は、
総エネルギー摂取量の減量にともなうものと考えられているが、詳しくはまだ解明されていない

糖尿病の人にとって炭水化物の影響は、身体活動量やインスリン作用の良否によっても異なってくる

「低炭水化物ダイエット」を始めるときは、かかりつけの医師や管理栄養士に相談することが勧められる

「栄養障害の二重負荷」が課題に
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働き盛りの年齢では、メタボリックシンドロームや肥満、2型糖尿病などに対策し、
生活習慣病を予防することは、特定健診・保健指導などでも重視されている

一方で、65歳以上の高齢者ではタンパク質を中心とした栄養の不足により、
筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下する「フレイル」(虚弱)が問題になっている

求められる理想的な食事スタイルは、ライフステージによって変わっていく

若い時には体重をコントロールするための肥満対策が重要だが、年齢を重ねると、
今度は体重や筋肉を減らし過ぎないための対策が必要となる

社会に過剰栄養と低栄養が混在している状態は、「栄養障害の二重負荷」と呼ばれ、
日本人の食・栄養の大きな課題になっている

そのため「食事摂取基準(2020年版)」では、「栄養指導をきめ細かに行うために、50歳以上について、より細かな年齢区分による摂取基準を設定する」必要があると指摘している

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