「脳フィットネス」で認知機能と脳内神経基盤が高まる
 
研究グループは、運動習慣がない25人の健常成人を対象に実験を行った

事前に持久性体力(漸増運動負荷試験)を測定し、
参加者の最大有酸素運動力(MAP)の60%に相当する負荷を算出した
 

その後、参加者に運動と安静の2つの条件を無作為に割り当てられた順序で行ってもらった

「運動条件」では、2分間50W負荷でのウォーミングアップ後、
MAPの60%負荷での自転車漕ぎ運動30秒と休息30秒を繰り返す「インターバル運動」を8セット行ってもらった(総運動時間6分)

「対照条件」である安静時には、運動の代わりに10分間の座位安静を保ってもらった
 

運動と対照のそれぞれの条件の前と15分後には、実行機能を評価できるストループテストを行い、
課題中には、前頭前野の外側部を覆うように光トポグラフィを装着し、
脳活動を表す指標として酸素化ヘモグロビンの濃度変化を計測した
 

その結果、「インターバル運動」を行うと、ストループ処理を反映する反応時間が、
運動により有意に短縮していた

「インターバル運動」により、
実行機能を反映するストループ処理の能力を高められることが分かった
 

次に、脳の活動部位を調べ、脳活動を詳しくみたところ、
運動後には左の前頭前野背外側部の活動が高まっていた

この部位は脳の実行機能を担う中心的な領域であり、
注意・集中や、ワーキングメモリなどに関わっている
 

また、運動によって覚醒度が増加しており、
脳活動の亢進や課題をこなす成績の向上と一致していることも分かった