体重は正常でも脂肪組織の貯蔵能力が低下している場合が
 
肥満状態になると、
2型糖尿病やメタボリックシンドロームといった生活習慣病(代謝異常)になりやすい

肥満者では脂質を貯蔵する脂肪細胞が容量オーバーとなり、遊離脂肪酸としてあふれだす

これを「リピッドスピルオーバー」と呼ぶ

脂肪は主に中性脂肪として皮下脂肪や内臓脂肪といった脂肪組織に蓄えられる

空腹時には脂肪をエネルギーとして利用するために脂肪組織に蓄えられた中性脂肪が分解され、
遊離脂肪酸となって放出される

この放出や貯蔵をコントロールしているホルモンがインスリンだ

肝臓や筋肉にも蓄えられる脂肪を「異所性脂肪」という

臓器に異所性脂肪が蓄積すると(脂肪肝、脂肪筋)、溜まった脂肪が毒性をもたらし、
肝臓や骨格筋に作用して血糖値を低下させるインスリンが効きにくくなる、
つまり「インスリン抵抗性」が生じる

一方で、アジア人では、2型糖尿病や脂質異常症などを発症する人の多くは、
体格指数(BMI)が25未満の非肥満者だ

その原因として、欧米人などに比べアジア人では皮下脂肪に脂肪を十分に貯蔵できず、
リピッドスピルオーバーを生じやすいからだと考えられるという