インスリン療法は50年でめざましく進歩した
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インスリン療法の考え方は、インスリン注射によって体の外からインスリンを補って、
健康な人の血中インスリンの変動をできるだけ忠実に再現すること

医療の進歩により、現在、インスリン療法は取組みやすいものになっている

患者さんの病態やライフスタイルなどに合わせて、最適の治療を開始できるようになった

しかし50年前は、速効型インスリンや中間型インスリンしかなく、
現在治療に使われている使いやすいペン型注入器や、
注入器とインスリン製剤が一体になったキット製剤もなかった

インスリン療法を行っている患者は、
バイアル(注射剤を入れるための容器)から製剤を吸い出して注射をした

当時の注射針は太く長く、注射には強く痛みが伴い、使用するごとに煮沸消毒が必要だった

世界ではじめてのインスリン製剤は1923年にイーライリリー社により開発された

同社が遺伝子組換えによる世界初のヒトインスリン製剤を発売したのは1982年のこと

ヒトインスリン製剤はヒトと同じアミノ酸の並び方で作られており、副作用が少ない

さらに同社は、2001年に超速効型インスリンアナログであるインスリンリスプロ(ヒューマログ)を、
2005年にインスリンリスプロ混合製剤を、それぞれ日本で発売した

現在では、健康な人のインスリン分泌パターンを再現するために、
多種多様なインスリン製剤が使われている

インスリン療法は個々の病状や生活に合わせて、より安全に行える時代になった

より生理的なインスリン動態に近づけたインスリン製剤も開発されており、
多くの糖尿病患者の血糖コントロールに役立てられている

インスリン注入器も進歩している

一見すると注入器と分からないようなペン型のインスリン注入器が1990年代に使われるようになり、
あらかじめインスリン製剤がセットされ、
ペン型の注入器と一体になっているディスポーザブル製剤も登場し、
インスリン療法の利便性は増している

現在、注射針もきわめて細く短いものが使われており、
インスリン療法を始めた患者からは「痛みを感じないので驚いた」という声がよく聞かれる